Retail  /  2012

Soranokomachi

soranokomachi

概要

所在地 : 東京都墨田区(東京ソラマチ 東棟 4階)

 

規模

カテゴリ : 小売店(土産屋)

計画床面積 : 94.3m2 (28.52T)

Concept

日本の新たなランドマークとなった東京スカイツリー。その東京スカイツリーにて併設されているテナント商業ビル『東京ソラマチ』にて出店された、国内外のエンドユーザーをターゲットとした、お土産屋さんのインテリアデザインです。


クライアントは長きに渡り、下町にオフィスを構えておられるため、時代の変化と共に遷ろう下町の姿と共に繁栄された会社様です。計画時の打合せの合間での休息中に雑談でお聞きした、昔は〇〇だった・・・など、どことなく映画『三丁目の夕陽』で表現されている、古き良き日のニッポンが本当にあったんだと、改めて感じました。


昨今の風潮としてどの分野に於いても、今現在とバブル期。現在と高度経済成長期。などといった、今現在を評価する上で『ノスタルジー』について議論する事が多い気がします。何気ない雑談から『古き良き時代に存在した姿形を現代風に解いたら?』と、デザインテーマが決まりました。小さいながらもグラフィカルで華やか、かつ低単価の商材を扱うため、乱雑に見せないように、わかり易く訴求するというVMDを主眼に入れ、デザインは商材を際立たせる為に、白・グレー・シルバー(金物のメタリック)・白木を基調に、『江戸っ子』というお土地柄の『裏表のないシンプルな気質』を表現し、和のテイストでまとめています。


それぞれW・D共に1200×1200(mm)のユニット化された合計8台で構成する白い什器群は、浮遊させることにより、大きいボリュームがながらも圧迫感を低減させています。また、四方八方自由に可動できるのではなく、長手方向の床にレールを敷設し、そのレール上で直線的に可動出来るように制限を設けた什器は、ブリキのおもちゃやギミックのある細工を施された工芸品などを彷彿させる、機能的かつ遊び心のある可動什器です。

設計プログラム自体はシンプルながらも日本の「温故知新」が表現されています。

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